オメガのスピードマスター、通称ムーンウォッチをレビューします。高価なモノでは無いかも知れませんが、私に取っては一生ものと呼べます。
1957年の発売から現在まで、見た目的には大きな変更が無くともしっかりと進化を続け、また多くの派生モデルも生んできました。オメガのアイコンでもあるスピードマスター（愛着を持ってスピマスと呼びます）についてです。
好き過ぎて、語らずにはいられません。
現在私が所有しているスピマスは上の写真の２つ。
・スピードマスター ファーストレプリカ (Cal.1861)、型番3594.50、径42mm
・スピードマスター オートマチック (Cal.3220)、型番3510.50、径38mm（「リデュースド」とも呼ばれます）
まずは簡単に歴史を。
好きな人には有名過ぎる話なので、サラっと書かせてもらいます。
1957年
美しいコラムホイールムーブメントであるキャリバー321を搭載した初代スピマス誕生。ベゼルにタキメータースケールを備えた世界初の時計とも言われており、モータースポーツを意識したデザインであり、そのデザインは今に受け継がれています。
私がもっているスピマスの一つはこの初代のデザインから来ています。
1959年
二代目スピマスが誕生し、今とほぼ同じデザインに変ります。1959年からほぼ変わらないデザインというのは、当時既にデザインが完成されていたと考えられるので本当に凄い事だと思います。
そして1962年に、この二代目がマーキュリー計画にて初めて宇宙遊泳を果たしています。
1963年
三代目としてマイナーチェンジ。
ＮＡＳＡは宇宙での過酷な環境にも耐えうる丈夫な腕時計を探し、一般に売られている（ＮＡＳＡ向けとして特別な物では無い市販品）時計１０個（ロンジンやロレックスなど）を購入し、テストを行ったところ、合格出来たのがこのスピマスだけでした。
1965年
四代目としてさらにマイナーチェンジされ、NASAに正式に採用されたことが発表されました。この時から「プロフェッショナル」の表記がされるようになります。
1969年
Apollo11号で人類が初めて月面に降り立った時に装着されていた時計がこの四代目であり、オメガが公式に「月面で着用された最初の時計」と謳っています。
これが「ムーンウォッチ」と呼ばれる理由です。
出典：Speedmaster Moonwatch Professional Collection | OMEGA®
まだまだ歴史は続くのですが、あまりにも語り継がれている内容なのでここで歴史は一旦ストップして、私のレビューを書かせてもらいます。
ファーストレプ（1st Replica）について
★で語るなら下のように評価します。
（★５つが最高評価です）
デザイン性：★★★★★
ブランド製：★★★
操作性：★★
レア度：★
装着：★★
耐久性：★★★★★
フォーマル：★★
カジュアル：★★★★★
拙い言葉で評価します。
もっとも評価出来るのはやはりデザイン（意匠）性ではないでしょうか。好みで分かれると思いますが、誕生当時から変わらないデザインというのは時を超えて、また世界中で売れている事を考えれば、誰にでもカッコいいと思われるデザインだと思います。
もう正直「かっこいい」。これに尽きると思います。
オメガというブランドはどうでしょう。価格で言えば高くも無く安くも無くというイメージがあると思います。ですが、オリンピックの公式時計になっていたり、歴史あるスイスブランドという事を考えれば、決して悪いイメージは無いと思います。
操作性は★２つとしましたが、私のファーストレプはプロと同じcal.1861の手巻きモデルとなりますが、初めの内はリューズが硬く、若干指先が痛く感じます。といってもそこまで大きな問題では無いと思います。また、「ジーコ、ジーコ」と手で巻かない動かないというのは、面倒臭いとは感じず、とっても愛着が持てる行為なので大好きです。一日一回巻く必要がありますが、巻いている時は「俺って平和だな」と思い、心に余裕もできます。
レア度は★１つと最低評価にしました。特にノーマルのプロだと人気があるが故にかぶってしまいますし、私のファーストレプでさえ、付けている人に出会った事があります。
装着性は普通と思います。プロだと４２㎜あるので、リューズが手の甲にあたり若干痛く感じますし、重さも軽いとは言えないですね。適度な重さを手首に感じると幸せになります。
耐久性については他の時計を沢山もっている訳ではないので、比較評価しにくいですが、１５年間ノーメンテで問題無かったので悪いとは思えないです。また、機械式時計の天敵である磁気に対してもこのファーストレプ等のプロ系であれば、軟鉄性のインナーケースにより磁気帯びから守ってくれています。さらに自動巻きとは異なり、手巻きなのでメンテナンス性が良いというのもメリットだと思います。さらに今どきプラスチック風防なのも最高です。傷はつきやすいですが、簡単に磨いてピカピカになります。なお、先日問題が出た防水性についての記事は下からどうぞ。
フォーマルに合うかどうかは人それぞれ感じ方が異なると思いますが、やはりモータースポーツ向けとして誕生した経緯もあるので、フォーマルに最適とは思えません。反面カジュアルには持ってこいですね。
オートマチックについて
デザイン性：★★★★
ブランド製：★★★
操作性：★★★
レアド：★
装着：★★★
耐久性：★★★
フォーマル：★★
カジュアル：★★★★★
言葉で評価。
スピマスオートも評価出来るのはやはりこの変わらないデザイン（意匠）性ではないでしょうか。ノーマルのスピマスプロのデザインの受け継いでいるのは、ファーストレプよりこちらですね。
操作性は★３つとしましたが、ファーストレプの手巻きと異なり、こちらは自動巻きで、手に嵌めていれば基本的にはずっと動き続けてくれるので扱いは楽ですね。私個人としては手巻きの楽しみが無いのでちょっと寂しいですが。
レアドは★１つと最低評価にしました。パッと見はノーマルプロと同じですし、まぁ人と被ってしまう事が多いと思います。
装着性はファーストレプやノーマルプロより良い気がします。ブレスのコマが小さいので手首に馴染むし、径も38㎜とノーマルプロより4㎜も小さいので手首が細い私にもシックリしますし、軽いです。38㎜は大き過ぎず、小さ過ぎず、絶妙なサイズ感です。
耐久性については、毎日使っている訳ではありませんが、16年間ノーメンテで今のところ問題は出ていません。少し日差が大きくなってしまっているので、いいかげんオーバーホールしようと思います。ただ自動巻きとクロノグラフの２階建て構造が複雑な事もあり、色々なレビュー記事を見ると評判はそこまでよくないですね。ただ、私の場合は16年間問題無いので、耐久性が特別低いとは感じていません。
以上、私が持っている２つのスピマスのレビューでしたが、次に私が狙っているのは下の広告のノーマルプロです。これぞ定番ですね。ロレックス程では無いですが、オメガの時計も１０年前、２０年前と比べてかなり値上がりしています。もっと早く買っておけばなぁ。。。と思う事がありますが、似た時計を３個も持っててどうするなんていう気持ちもありまして。。。笑
でも、このノーマルプロはもう鉄板です。外れ無し。後悔無し。
上記のように歴史もあるので、ついついファンブックとかも気になってしまうんですよね。たかが腕時計。そんな腕時計にストーリーがあるって素敵だと思いませんか？
もちろんファンサイトもあり日本一有名なサイトはやはりWELCOME To スピードマスター!?様と思います。私にとってバイブルのようなサイトです。
２１年も前からスピマス一筋でサイトを運営されている、おじゃる様をホント尊敬しています。数多くのカスタム例、部品販売やオーバーホール。そして数多くのスピマス野郎が自分のお気に入りのスピマスの写真を投稿しています。
ほんとスピマス野郎にとっては神サイトですね。
また、ノーマルプロのさらに次に買うならスピマスのどのモデルにしようかなんて考えていますが、金時計とかも気になるんですよね、一度は所有してみたいけど、でもいきなり購入するとなるとかなりハードルが高いなぁと... なので、次に時計を買う時にはまずはレンタルで試してみようと思っていますが、腕時計を試せるKARITOKE さんは品揃えが多くおすすめです。
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このＫＡＲＩＴＯＫＥさんにはスピマスの派生モデルも沢山あり、オメガだけでは無くロレックス等かなり品揃えがありますし、私が持っている少しだけレアなファーストレプもあります。一万円以下で一月借りられるのは買って後悔するくらいなら安い投資とも思います。金時計とかレンタルならかなりハードル下がりますよね！
腕時計ってぶっちゃけ不要だと思うんです。
そこまで時間に追われるような生活や仕事をしていませんし、外ならスマホで時間の確認出来るし、仕事中はＰＣで常に目に見える所に時計が表示され、家でゆっくりしている時なんて時間関係無いし。
でも、少しは無駄があっていいんじゃないかと思うんですよね。
効率とか費用対効果とか大切ですけど無駄も欲しい。無駄な事が出来るのは人間の特権だと思うし、「無駄が出来る＝心の余裕がある」な気もするので。
スピマスおすすめです！
特に手巻きモデル（プロフェッショナル）！
皆さんもぜひ無駄な腕時計ライフを！
ではでは。
