インターナショナルスクールは日本の大学受験資格を得られるか得られないか。結論を先に言ってしまえば、得られるスクールも得られないスクールもあります。インターナショナルスクールを選ぶ上ではゴールを大切に考える必要があり、ゴール次第でスクールの選び方が変わってきます。
この記事の中ではスクールを卒業する事をゴールと呼ぶことにします。
例えば、中学生までインター、高校生から日本の高校という場合は、中学生がゴールという意味になります。
スクールを選ぶ際に比較検討しなければならない事柄は多々あります。例えば、学校方針、校風、場所、カリキュラム、設備、教員の質、日本人の割合、進学実績、部活動、学費。また、子供が馴染めるか等もそうですね。
ですが、これだけは絶対に見落としてはいけないという事あり、それが国際教育機構から認可を受けているか否かです。
日本におけるインターナショナルスクールは、日本に在住する外国籍の子供達の為の幼稚園、小学校、中学校、高校という位置付けで設立された背景があります。大使館職員の子供達が代表的ですね。そのような背景もある為、基本的には日本の学校教育法に定める学校ではないという扱いです。日本の学校教育法では、各種学校もしくは無認可学校に分類され、義務教育を受けていないと判断される場合もあります。
日本にずっと住む予定が無いような外国籍の方であれば(2~3年で帰国する場合等)は気にする必要は無いのかもしれませんが、日本にずっといる可能性がある場合、日本の義務教育を受けたか受けていないかはこの先何かしら影響があるのは容易に想像が付きます。でも、日本を出て海外の大学にいくつもりであれば問題は無いと思われる。
(日本の文部省管轄の学校で、インターナショナルコースが設けられている場合もありますが、文部省のカリキュラムに則って教育される為、インターナショナルスクールに期待した内容とは異なるカリキュラムとなる可能性がありますので、この記事の中では対象外と考えます。)
ケース1
例えば、ゴールを中学生、高校から日本の公立高校のような進路を考えるのであれば要注意です。義務教育を受けずに公立高校は入学資格を得られない可能性があります。
案の一つとして、ゴールを小学生または中学生の途中(例:小学校3年までインター、4年生から日本の学校)として、日本の公立校へ編入する事です。ただ、環境がガラッと変わる為、子供に対して非常に心配になってしまいますね。
ケース2
例えば、ゴールを高校生、大学から日本の大学のような進路を考える場合も要注意です。認可を受けていないスクールの場合、大検を受けないと大学受験資格を得られない場合があるからです。
上記ケース1と2の対策として、最初から下に記載した国際教育機構から認定されたインターナショナルスクールに入学するという事です。認定されたスクールでは国際学位(中学校・高校の卒業資格)が取得できます。つまり、万国共通で使える大検のようなものが得られるという事になります。
もちろん先に記載した通り、ゴールを小学校や中学の途中とするのであれば、このような国際教育機構から認定されていないスクールも選択肢の一つになりますね。
なお、大学進学時の汎用性がもっともあるのはIB(国際バカロレア)であり、米国の約1600大学、英国の全大学、日本の全大学で入学資格を得られます。小学校入学というタイミングでここまで先の事は決められないというご家族は多いと思います。そうなるとやはりIBのスクールから選ぶのが無難な選択となりそうですね。
(IBは近年日本でも認定校が増えており、国公立小学校でも広がり始めていて、文部省は2022年度までにIB認定校と候補校を200校以上とする事を目標にしています。(朝日新聞HPより引用))<< ただ、世界と比べると決して多くは無いです。
以上、ゴールの決め方が選び方になるという話をさせて頂きましたが、参考として都内と横浜にあるいくつかのスクールの学費をまとめた記事もありますのでご確認下さい。
以上となります。