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【最新2022年】世界大学ランキング、安倍内閣の目標「世界トップ100に10校ランクイン」は達成出来そうにない

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2013年当時、安倍首相は「今後10年で世界大学ランキングトップ100に10校をランクインさせる」と大学改革を成長戦略として位置付け、目標に掲げていました。

 

残り一年を残して、2022年度版の「THE世界大学ランキング」がイギリスの高等教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション (Times Higher Education(THE)」より発表されています。2022年度版は99の国と地域、1600以上の大学からランキングされています。

 

結果は表題の通り、目標達成は非常に厳しく、東大が35位、京大が61位、その他大学は100位まで程遠い位置にいます。

以下、順位の引用は全てTHEより
引用:World University Rankings | Times Higher Education (THE)

 

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イギリスのオックスフォード大学は6年連続でトップ。
20校中12校がアメリカ。
アメリカとイギリスが非常に目立っていますね。

 

一般的に日本国内で大学をランキングする時は偏差値。いわゆる入学時の学力(合格基準)が軸になっていますが、本ランキングはTeaching(教育環境)、Research(研究)、Citations(被引用論文)、Industry Income(産業界からの収入)、International Outlook(国際性)の5分野で評価された総合ランキングです。

(日本版である日本の大学だけでのランキングもありますが、本記事は日本版では無く世界版についてであり、日本版は評価項目が上記とは異なるのでご注意下さい。)

前々から言われていますが、日本の大学は入学に苦労するが卒業は楽。この文化がこの結果の理由の一つと感じます。どれだけ学びの質や成長性に日本の大学が力を注いでいるのか非常に疑問ですし、被引用論文や産業界からの収入など戦略的に攻めないと結果が出ないような評価項目もありますね。

 

ランキング上位になる事が最終目標であってはならないと思いますが、資源が無い我が国が競争で勝つにはこのような分野で上位になる必要があるとも思います。

それが分かっているからこそ、安倍政権でこのような目標を立てているはずですし。この結果を反省して次の10年で目標を達成出来るように戦略的に攻めていって欲しいですが、現政権はどうなんでしょう。

 

本当の意味での教育の質を伸ばして欲しいですが、このようなランキングでも結果が出るようにずる賢く攻めて欲しいです。

 

なお、日本のインターナショナルスクールから海外大学への進学については下の記事からどうぞ。

  合せて読みたい 

日本のインターナショナルスクールから海外大学への進学は有利なのか?

 

また、日本の高校から海外の大学への進学が増えていますが、その記事は下からどうぞ。

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海外有名・名門大学への進学熱が増加

 

ではでは。