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海外にいるからこそ考えさせられる人種差別

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こんちには。

本日は人種差別について。

 

今私達家族は仕事の都合で東欧にいます。

ドイツで約5年、今いる東欧で約2年、日本を離れて7年になります。

 

色々良い事、悪い事がありましたが、貴重な経験を得られ、勉強になっています。

 

その中の一つとして人種差別。

日本にいる時にはあまり人種差別を意識しておらず、日本人である私は人種差別をする方だとは考えていませんでした。

 

でもこっちに来てから、無意識の内に人種差別しているかもしれないなぁと思うようになっています。

 

EU内の移動は本当に楽で、あまり壁があるように感じません。

物理的な移動についてで、実際には文化や人種の壁はあります。

パスポートあれば車でも電車でも飛行機でも週末に日帰りで隣りの国にちょっと出かけるなんて普通に出来るので、コロナ前はしょっちゅう海外旅行に行っていました。

オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、スペイン、フランス、ポルトガル、デンマーク、イタリア等々...

 

何処の国の人も良い人達が多いなぁと感じると同時に、そうで無い人達がいるのも確かだと思います。

分かり易い出来事としては、街中ですれ違う瞬間に見知らぬ人から「ニーハオ」と一言だけ言われて去られる事を度々経験しました。

若い成人の方、小学生くらいの子供にも言われた事があります。

相手にした事は無いし、そこまで気分が悪くなるわけでもありません。

 

でも言った本人は冗談半分だとしても、差別意識を持っているのは確かです。

彼らの方が人種差別に敏感なはずで(ニュースになる事が多いので)、彼らはニーハオは中国語で、日本や韓国等他のアジアの国の言葉と違う事を認識して、ワザと中国語をアジア人皆に言っているんです。

 

そして問題があるのは「私自身」。

人種差別をされても腹を立てる事も無ければ、注意するでも無い。

無干渉、無感情、無関心、無反応なんです。

 

言い換えれば人種差別について何も考えを持っていないと言う事です。

 

何も考えを持っていないという事は、知らず知らずの内に悪意は無くとも人種差別にあたるような何かを他人にしてしまっているかも知れません。

 

海外にそこそこ長く住んでいるくせにこれは不味いなぁと反省しています。

 

 

また、つい先日はこんな事もありました。

 

スーパーで買い物をして、お店を出る瞬間、見知らぬ杖を持ったおばさんが地元の原語で話しかけてきて、何を言っているのか分からなかったのですが、私の腕を鷲掴みに歩き出したんです。笑

 

で、その理由は直ぐに分かりました。

途中に少し段差があったんです。

だから掴まれる何かが欲しく、一番近くにいた掴まれる物がたまたま私だったんです。笑笑

 

その時に考えさせられました。

 

仮に私が日本にいて、おばさんのように困っていたとしたら、多分私は見た目が日本人じゃ無ければ、どんなに掴まりたい時であっても掴まらないだろうなと。

そして日本人を探して、その日本人に頼ると思います。

何故? 怖そうだから? 言葉が通じなさそうだから?

こう感じる事自体、無意識な人種差別かもしれないなぁと思います。

 

また、その時に私に話かけられ無かった見た目日本人じゃ無い人は、私の行動を認識した時にどう感じるでしょうか?

差別を受けたと感じるのではないでしょうか?

 

少なくともそのおばさんは私に対して特に警戒するで無く、私の腕を掴みました。

少し驚きましたが、人種差別的な感情を私に対して持っていないと感じ、悪い気は全くせず、寧ろ良い人だなぁと感じました。

 

また、過去にこんなレストランのレビューを見ました。

「このレストランのウェイターは人種差別主義者だ。私がアメリカ人だと分かり地元の原語が分からないと決め付けて英語で話し掛けてきた」そして最低評価の★一つ。

 

私は「え? そんな事が差別?親切心で英語使ってくれたんじゃないの?」と思いました。

でも、こんな事でも人種差別と感じる人がいる事は確かなんです。

ここでも、私自身の人種差別に対しての鈍感さを痛感しました。

 

これ以降は面倒だなぁと感じづつ、いちいち「Can I speak English?」と聞いてから英語を話し始めるように気を付けています。

 

皆さんどう思いますか?

 

私はこういう風に人種差別について考え始める事から、自分を改善させようとしています。

自分が差別を受けた時には鈍感で結構。でも鈍感が故に他人に差別をしてはならないと思います。

 

ではでは。