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これだけは最低限知っとけ! セント・メリーズ・インターナショナルスクール受験

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作成:2021年11月
更新:2022年2月
更新:2022年4月

本記事では、セントメリーズインターナショナルスクール(セントメリーズ、センメリ)の校風、学費、スクールバス等の情報、そして実際に受験を体験した経験から合格に向けた面接と受験対策の情報をまとめてあります。

 

英語への意識、需要が年々高まっているのはご周知の通りです。義務業育においても現在では小学生から始まり、インターナショナルスクールの数も増えています。その中で、都内にある名門インターの一つであるセントメリーズインターナショナルスクール(St. Mary's International School)にご興味のある方は多いのではないでしょうか。

 

しかし、他の私立学校や国立学校と比べ、インターの情報はとても少ないです。そもそも私立、国立、公立校と比べて、増えていると言ってもスクールの数、生徒数が圧倒的に少ないので仕方が無いと部分はあります。さらに新設されたインターナショナルスクールでは日本人の割合が多いと言われていますが、老舗であるセントメリーズは外国人の割合が多い為、さらに情報が少ないです。

 

そのような方の参考になればと、実際にG1クラスの受験をした経験から、日本人目線で日本人のご家族の為に、セントメリーズの情報とG1クラスの受験対策をお伝えします。合格に向けて出来るだけの対策をしましょう。

 

 基本概要

・設立:1954年(67年と伝統ある名門校)
・対象:5~18歳(幼、小、中、高)
・学生数:約800名
・カリキュラム:IB、WASC、CIS
・場所:東京世田谷区(下に詳細地図有り)
・通学:二子玉川駅から徒歩10分、スクールバスあり
・姉妹校:聖光学院(神奈川県)や静岡聖光学院
・部活動:野球、サッカー、ミュージカル、オーケストラ、コンピュータ等
・HP:https://www.smis.ac.jp/

 主な特色

・日本のインターで唯一の男子校
・カトリック系(他信仰クラスがあり、他宗教も受け入れている)
・約50~60ヶ国の国際色豊かな学校
・国籍が12ヵ国にも及ぶ優秀な先生
・国際バカロレア認定校(Grade11-12)
・IB試験の合格率は世界平均約70〜75%に対し、セントメリーズは90%を超える
・100%の大学進学率(日本の大学への進学も可能)
・日本語プログラム有り(Grade2-5を対象、読み書きだけでなく日本文化にも焦点)
・コーディング、ロボティクスの授業有り(小学生から)

 面接にも使えるキーワード

・キリスト教の価値観をベースに一人一人に向き合ってくれる。
・男子校なので色々なことを切磋琢磨出来る。
・国内外の大学への進学率が高い。
・小学生からコーディングやロボティクスの授業があり、探究心や興味を惹きつけるテクノロジーの学習は、クリティカルシンキング、問題解決、推論、分析、解釈、情報の合成など重要スキルを身に付けられる。
・カトリック系の学校ならではのミサやクリスマスがあり、宗教について落ち着いて学ぶ機会がある。
・他信仰クラスもあり、信仰する宗教に関わらず学生を受け入れており、国際色が多彩で多様性がある。
・1つの校舎に幼稚園生から高校生がいるので、小さい頃から先輩達の姿を見て成長出来る。
・授業はプレゼンやグループワークが多くあり、チームワークとコミュニケーション能力を身につけられる。
日本にいながら英語を喋るコミュニティに所属するため、濃い友達、世界中の友達が出来る。
・学業だけではなく音楽やスポーツにも熱心に取り組む子どもが多く、充実した設備と環境が揃っている。

 学費

・願書申込み費用:20,000円(返金負荷)
・登録費:300,000円(1回限り、返金不可)
・学費:2,300,000円
・開発基金:600,000円(1回限り、返金不可)
・ビルメンテナンス:100,000円(毎年、返金不可)
・スクールバス:170,000円(片道(午前または午後)
・スクールバス:300,000円

 

他校との学費比較は下の関連記事をご参照下さい。
セントメリーズはインターナショナルスクールの中では普通の学費と言えそうです。

他校との学費比較都内名門セントメリーズ、東京インター、西町インターナショナルスクールの学費等コスト比較
学費の安いホライゾンジャパン、品川インター、カナディアンインターナショナルスクールのコスト比較
横浜インター(YIS)、サンモールインター、ホライゾンジャパンインターの学費等コスト比較

 

 ロケーション

・住所:東京都世田谷区世田1-6-19
・TEL:03-3709-3411
・最寄り駅:東急大井町線 上尾毛駅、田園都市線の二子玉川駅、どちらも駅から徒歩圏内

スクールバスが複数ルート運行しており(小学生低学年まで)、都内の主要エリアは網羅しています。30分、1時間かけて通っている方もいるそうです。港区には各国の大使館があり、港区から通っている方もいます。
でも低学年であれば、徒歩で通えたら良いですね。2Km程度であればギリギリ徒歩で通えるのではないでしょうか。通学に向けて引越しを考えている方も多いと思うので参考にして下さい。

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また、このエリアは2019年の台風19号により大希望な水害が起こっているので住宅選びは気を付ける必要があります。当時は多摩川が氾濫し、道路が冠水、建物の浸水等が起こっています。

ただ、このエリアには国分寺崖線(がいせん)と呼ばれる急激な高低差のある地形的特徴(下の画像)があり、自然の堤防として多摩川の氾濫リスクが低い地域もあります。要は川の近くの低いエリアではなく、センメリもある丘の上がおすすめとなります。

画像の引用:地理院地図(電子国土Web)

 

 受験に向けた事前準備

ご両親共に日本人で子供は日本育ちという事であれば、G1になる前に幼稚園の頃からキンダーへ入学すべきで、もしセントメリーズが第一志望であれば、セントメリーズのキンダーへ通うのが得策です。

日本の幼稚園に通い、小学校に上がる時にインターと考えるのは受験という観点から非常に難しいと思われます。

ご家庭でオンラインの英会話スクール、塾等で英語を学ぶ事も出来るかと思いますが、帰国子女、日本にいてもキンダーに通った子供と比べた場合、絶対的な英語に触れている時間が少なくなる為、非常に厳しい道となります。

下の記事も参考にして下さい。

合わせて読みたいインターナショナルスクールに合格する近道

 

 受験対策(半年前から)

G1の受験に向けた準備として半年前、遅くとも3ヵ月前には始めた方が良いです。逆にそんなに前から特別な対策をやる必要は無いです。
幼稚園生(5歳前後)らしい、英語でのコミュニケーション、数遊び(算数)、ブロックや絵を書いた遊びが出来ていれば問題ありません。

実際の受験は、面接、マップテスト、そしてスクリーングと、3ステップで進みます。

 面接

親子で校長先生とのインタビュー約30分。もちろん全て英語で。
私立小学校程、かしこまった雰囲気ではありませんし、大した難しいことは聞かれません。
特にご両親側の対策としては、上に記載した”キーワード”を用いて、志望動機を伝えたりすれば問題無いです。

過去記事の想定質問を答えられるようにしておけば全く問題ありません。
家族の絆をアピールする事は忘れないで下さい。

面接対策小学校受験・面接対策1 想定質問集
小学校受験・面接対策2 想定回答集(子供偏)
小学校受験・面接対策3 想定回答集(両親偏)

 

子供側の対策はオンラインの場合を想定した事が別途必要です。仮にキンダーに通っていたとしても、出来ればオンラインでの英会話スクールにも慣れておくのがベターです。このご時世ですから対面では無くオンラインの可能性があります。

対面では普通にコミュニケーション出来ても、オンラインだと時に子供にとっては環境の違いについていけない可能性があります。対面より聞き取れ難いですし、集中もし難いです。毎日やる必要はありませんが、特に直前は多めにやるようにした方が得策です。

オンラインの英会話スクールは沢山ありますが、おすすめは下記2つです。とりあえず無料コースから始めてはどうでしょう。遅くとも3ヵ月前には始めたいですね。それとオンライン英会話スクールは必ず2つ以上を試してみる事をおすすめします。スクールにより、また先生によりフィーリングが合う合わないとかもある為です。なお、我が家では6つのスクールを試し、バランスを考えて1つに絞らずに下リンクの2つのスクールを選定し、同時(一つを週に1~2回、もう一つも週に1~2回、合計で週に2~4回やっています)にやっています。

 マップテスト

約30分、iPadを用いて算数と文章問題をやります。
これには少しテクニックが必要となるので事前準備が必須とです。 

例えば、1+1=2と分かっていても、iPadでどんな風に質問され、どんな風に答えるか、また分からない時はどう次に進むか等、こればっかりは練習しないと出来ません。
ちなみにiPadは必須アイテムになります。iPhoneではダメで私も今回購入しました。

おすすめはIXLです。正直これ一択です。色々と英語の算数や文章問題をやるアプリは世の中に沢山ありますが、断然このIXLがおすすめです。

マップテストは特にアメリカで一般的に学校でも使われるテストですが、マップテストが学校であるご家庭では、その対策として3~5人に一人が使っているというとてもメジャーなアプリです。無料でもトライ出来るので試してみて下さい。下のIXLのリンクは広告ではありません。

 スクリーニング

グループ、または個人個人で先生と一緒に遊びます。文字や絵を書いたり、おもちゃで遊んだり、歌を歌ったり。これは大丈夫です。普通に楽しんで下さい。

 まとめ

他のインターに比べて非常に設備が整っており、IB等に対応していて成績も非常に高い事は注目すべき点です。

都内では住みやすい世田谷にあり、スクールバスがあるのも魅力です。

受験に辺り、概要と特色は頭に入れておいて下さい。
面接対策としては、キーワードを用いた回答出来るようにご準備を。
質問は過去記事のリンクを想定していればまず問題ありません。
オンラインを想定して、子供にはオンラインの英会話を最低3ヵ月程練習した方が良いです。
マップテストはIXLでの練習が最適です。

 備考

私自身が3歳の時から英語教育をさせていますが、そこにはリスクがある事も十分理解えおります。幼児英語教育、母国語が身に付く前の英語教育へのリスクについては、過去記事をご確認下さい。

早期英語教育のリスク子供の早期英語教育のリスク1
子供の早期英語教育のリスク2
子供の早期英語教育のリスク3

 

本記事は都内の名門インターであるセントメリーズ(st.mary's international school)についての受験対策・学校情報のまとめでした。

子供のためには色々考えなければならない事が沢山ありますが、気楽に楽しみながら対応していきたいですね。合格すれば良いですが、合格しなくても無限に他の道はあります。

 

以上です。