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子供の早期英語教育のリスク1

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日本に居ない私でさえ、感じています。

 

義務教育でも小学校から英語が必須となり、世の親たちの間で英会話熱が高まり、競う様にして我が子に英会話を習わそうとしている。

小学校へ通う前から週に2日も3日も英会話スクールに通うことも珍しくないそうです。

 

実際、私も子供へ英語教育させていますし。

 

我々親は「こうこうこうだから英語は必要なんだ!」「こうこうこうだから早期教育が必要なんだ!」と考えると思います。やらなきゃいけないと頭の中で解釈してしまいます。少なとも私はこう感じてしまう事があります。

さらに「周りの子供は英語をやっている」とメディアは発信し、焦りも出ますし、早期教育を否定する事が難しくなっていると思います。

 

 

早期教育のメリットってなんでしょうか? 本当に効果はあるのでしょうか?

例えば、早目に始めていれば、周りの子が英語など聞いても分からないのに、しゃべったりする事が出来るようになると思います。その意味では早期教育には効果があるかもしれません。

 

でもどうなんでしょうか?

「周りより早く英語が使えるようになる。」

その効果はあるにせよ、それにどんな意義があるというのでしょうか?

(意義:行為・表現・物事のそれが行われ、また、存在するにふさわしい積極的な(すぐれた)価値)

 

その気になれば、後からそのレベルの英語は使えるようになると思います。

ちょっと早くから英語が使えるようになり、ちょっと得意げになれるかもしれません。

でも、それが目的じゃないですよね? 英語を学ばせる事って。

 

 

それと、必ずデメリット(リスク)もあると思うんです。

大人だろうが、子供だろうが、皆平等に一日24時間しかありません。

特に子供であれば、寝る時間を少なくすることは良いとは思えません。

 

つまり、英語を学んでいる間、他の事が出来ていないという事になると思います。

それが、外でサッカーをする事なのか、友達とおしゃべりする事なのか、おままごとをすることなのか、絵を書くことなのか、日本語を学ぶ事なのか。

どれかは分かりませんが、こういった事が減るわけです。

 

幼少期から英語に多くの時間を費やす事により、友達と思う存分遊びまわることがなく、自分の興味のままに動く経験も乏しくなり、他人と良好な関係を築く人間関係力が身に付かなかったり、自己コントロール力や自発性が育たなかったりする事もあるかもしれません(少し大げさに言ってます)。

 

伸び伸びと遊び、友達と積極的にかかわり、やりたい事を思う存分してきた子供と、英語を当たり前のように単に教育されてきた子供。英語以外で差が出るのではないでしょうか。頑張る力や、困難には耐えられる心の逞しさが負けませんか?

 

 

私ら親は子供に英語(英語だけではありませんが・・・)を学ばせる選択をするなら、それなりの大義名分と情熱が必要だと思います。

 

深く考え、自分なりの答えを持っておくべきと思います。

何が正解かは分かりませんが、何となく進めるのだけは避けたいですね。

 

 

今日はネガティブな目線から考えてみました。